2014年7月24日木曜日

朝日新聞の新たな挑戦、新メディア「withnews」とバイラル系メディアのモデル

 朝日新聞社は2014年7月22日より、新ニュースサイト「withnews(ウィズニュース)」の提供を開始した。スマートフォンなどのモバイル端末・PCから無料で見ることができる。

withnewsでは今までには無い、朝日新聞社の真新しいテイストがなされたニューブランド的なウェブメディアだ。

朝日新聞、ウィズニュースで新たなウェブメディア事業に挑戦??

 同社では新たに立ち上げた「withnews」に関し、様々な機能を取り入れている。最近のウェブサービスでは当たり前となっているFacebookTwitterアカウントを利用してログインする機能(ユーザー登録)始め、読者から「取材リクエスト」を受け付けるというメディアサービスだ。
依頼された情報はwithnews編集部が情報を整理し配信する。また、新聞社が得意とする「取材」も可能な限りおこない「深掘り調査」するというユーザー参加型のメディアモデル。また、withnewsでは朝日新聞に留まらず、他社の報道機関やコンテンツプロバイダとの連携も視野に入れているという。

メディアテイストは「バイラル・キュレーション」寄り。ただし、報道調査力が強み

 気になる中身を見てみると、新聞社が運営するオンラインサイトというよりも、ネットメディアに近く、なおかつキュレーションメディアやバイラルメディアの様なテイストとなっています。

例えば、7月22日から話題となっている「中国のチキンナゲットなどに関する食品問題」。本家・朝日新聞のウェブサイトでは全文オリジナルの文章で情報を発信しているが、withnewsではタイトル「「昨日食べちゃった・・・」期限切れチキンナゲットで列島大騒動」となり、記事内容は9割以上が他メディアからの引用である。また、皆の反応として複数のツイートがひたすら掲載されている。
例えるならばキュレーションサイト「Naverまとめ」と変わらない記事構成だ。また「友ヶ島がラピュタだとぉ? 先日の記事が怒られた理由」という記事では文章よりも画像とツイート投稿がほとんどを占めており、バイラルメディアのような記事構成となっています。

しかしながら、朝日新聞社からのオリジナルコンテンツと、新聞社の報道調査はしっかり反映されている印象を受ける事ができる。「小泉進次郎氏「福島第二原発は廃炉以外ない」という記事では、こちらも全文引用ながら、全て自社である「朝日新聞デジタル」からの引用・画像使用となっています。
また、取材リクエスト機能の「フカボリ」では、ユーザーからの調査依頼を編集部がおこない記事を掲載。こちらの記事では他社サイトからの文章引用もなされてるが、編集部が直接取材をおこない、記事を作り上げている。つまり、依頼された事を情報収集(キュレーション)すると共に自社の報道調査も実行しています。

バイラルメディアの将来モデルに近い「ウィズニュース」のメディアテイスト

 近年、熱を帯びるバイラルメディアにキュレーション分野だが、引用などコンテンツに関して問題を抱えている。バイラルメディアの一歩先を行く米・BuzzFeedは政治や経済などへの報道調査に注力、それによってメディアの価値を大きく高めた。

また、キュレーションをおこなう大手サイト「Naverまとめ」などはグレーゾーンとの声が多いが、キュレーションの市場価値は比較的高い。国内のバイラルメディアに関してはサイバーエージェント社が10個のバイラルメディアを立ち上げるなどの動きがあり、活発ではあるが、いづれも「暇つぶしサイト」であり、BuzzFeedの様なメディア性を持てていない。
その中での「withnews」だ。withnewsはバイラルメディアやキュレーションメディアテイストを組み入れ、より多くのアクセスを見込みながら、朝日新聞が誇る報道調査力でメディア性をカバーしようとしている様に伺える。また、興味深いのが「他社の報道機関やコンテンツプロバイダとの連携を検討」しているところです。

しかし、withnewsBuzzFeedのモデルに近いかと言われればそうでは無い。BuzzFeedは報道調査に注力しながら、動画コンテンツに力を入れている。つまり、メディアの動画事業(テレビコンテンツ)に狙いを定めているように伺えます。
国内のバイラルメディア市場でも注目なのが国内最大級の「CuRAZY」。CuRAZYを運営する株式会社LAUGH TECHは7月9日に1億円の資金調達を発表。今後、編集者・ライターを雇用し、オリジナルコンテンツ製作に注力するとアナウンスしていた。

また「CuRAZY」はお笑い特化型のエンターテイメントサイト。報道調査分野に拘らなくとも、エンタメ系のオリジナルコンテンツやBuzzFeedのような動画コンテンツ事業への着手もおこない易いと考えられる。

2013年以降、ウェブメディアの新興分野と言われているバイラル・キュレーションメディア市場。国内ではオリジナルコンテンツ製作に注力し始める「CuRAZY」に、朝日新聞が提供を始めた報道調査力を持ったバイラル系キュレーションメディア「withnews」は是非とも注目していきたい存在であるかもしれない。
Source・Image:朝日新聞withnews
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