2014年4月3日木曜日

LINEユーザー、驚異的スピードで世界4億人突破。戦国時代を抜け出せるか

 4月2日、ソーシャル・メッセージング・アプリのLINE(ライン)は、世界の利用者数4億人を越えたと発表。同日2日は多くの情報サイトでこの内容を確認する事ができた。

LINEは2011年6月にサービスを始めて以来、驚異的なスピードで4億ユーザーに到達。現在、10億人を越えるユーザーを持つソーシャル・ネットワーキング・サービスの米・Facebookよりも遥かに上回る成長率を誇っている。

なお、公式サイトによると、課題であったアメリカ・メキシコ方面でのユーザー数も1000万人の利用者を達成したとの事。このデータは米国を中心に急成長していたライバル・WhatsAppがFacebook社に買収されたことも少なからず、ユーザー増に影響を与えたとも見える。
最近のWhatsAppの210分のサービス停止の直後24時間で、新たな登録ユーザが200万に達した。WhatsApp自身も、買収のニュースの直後に新規ユーザが急増してダウンしたのだが、それに対しLINE Euro-AmericasのCEO Jeanie Hanは次のような、WhatsAppへの批判も込めた声明を発表した
“弊社の成長戦略には、ネットワークトラフィックの計画外かつ予想外の増加にも対応できる強力なネットワークを提供することがつねに含まれている”WhatsAppのダウン後24時間でLineの新規登録ユーザ...|Techcrunch
Facebook社のWhatsApp買収時には、サーバーダウンの影響により、ヨーロッパ/アメリカ地区で24時間内に200万人のユーザーがLINEに流れた。
また、買収後、オープンすぎるFacebookのプライバシー問題を気にしたWhatsAppユーザーが、LINEなどの他のメッセンジャーアプリに流れた事も報じられていた。この事に関しては、LINE社のサービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」時のLINE株式会社・取締役COOである出澤剛氏の発言に興味深いところがあった。
「そもそも競争は激しかった。業界が大きく動くタイミングは、ピンチもあるが、隙が生まれたり、チャンスでもある」
「市場に動きがあることは歓迎すべきこと。チャンスの証明でもある。競争が激しい中でよりよいものを作り続けることに尽きる」と述べている。LINEはLINEを超える...|ケータイWATCH
なお、今回のアナウンスで、LINEの最新アクティブデータも発表されましたので以下に引用。
2014年に入り、全世界での1日のトーク送受信数は100億件、同スタンプ送受信数は18億件、同通話回数は1,200万件以上と、過去最大値をそれぞれ記録しています。【LINE】LINE、登録ユーザー数が世界4億人を突破
今後のLINEは、年内中に世界5億ユーザー達成を目標に掲げ、「LINE Showcase 2014 Feb.」に発表した「LINE電話」、「LINE Creators Market」、「LINEビジネスコネクト」のBEYOND LINE戦略を展開し、更なるスマートデバイスベースのコミュニケーションを支える、グローバルサービスへと成長を計っていくと予想できる。

メッセンジャーアプリの戦国時代を抜け出し、日本版Googleとなれるか

 4億人を越えたLINEだが、少々気になる点がひとつだけ存在する。それはアクティブユーザー数が出ていないという点だ。 ライバル企業のWeChatは現在、約6億人のユーザーを誇り、3.55億人のアクティブユーザーを公表している。WhatsAppはユーザー数10億以上を誇り、アクティブユーザーは4.65億人となっている。これを見る限り、世界4億ユーザーを突破してもなお、競合するメッセンジャーアプリとアクティブユーザーを比較できない背景があるのかも知れない。

しかし、依然としてLINEの成長率は驚異的であるのは確か。そして何より注目したい点はLINEのマネタイズ力である。スタンプ、ソーシャルゲームでのビジネス展開を全面に押し出し、マネタイズに成功している点は他のメッセンジャーアプリの一歩先を行っていると言える。今後はスタンプのオープン化、LINE電話やビジネスコネクトを駆使し、メッセンジャーアプリのラインを越えてグローバルプラットフォームを形成するであろう。LINEの公式アナウンスで強調されている通り、スマートデバイス中心のコミュニケーションインフラの核になる戦略を大きく持っている。

 話と分野が少しずれるが、LINEには世界有数のグローバル企業・Googleに似通っている点があるのかもしれない。現在はGoogleが絶対王者として君臨する当時のインターネット検索。市場は群雄割拠していた。
Yahoo!Searchを中心に、Excite・MSN(Bing)などの検索システムが人々に使われていた1998年、PegeRankという技術をもったGoogle検索が登場。Yahoo!の検索パートナーにも選ばれたが、登場から僅か3年程で、Googleは「Google AdWords」という検索に広告を展開するシステムを開発。それ以来、アドワーズは金のなる木となり、検索エンジン市場でマネタイズに成功したGoogleは、検索エンジンの市場で爆発的に成長を遂げ、天下を取るに至った。

そしてもうひとつ似ている点は、Googleによる動画共有サービス・YouTubeの買収だ。LINEは現在、韓国企業NAVERの100%子会社であり、YouTube買収になんの接点も無い様に見えるが、当時、検索エンジン企業だったGoogleが、動画共有サービスのYouTubeを買収した時は、「検索屋のグーグルは、どこに行くのか。」という声が挙がった。しかし、Googleはその後も様々な分野での買収を繰り広げ、今のグローバルな企業へと成長を遂げた。
現代の我々からすれば、Googleが誇る製品・サービスは、ある種のインフラである事は間違いなく、Googleは今後も人間世界のインフラになろうとしていることも明確、それはFacebookにも言えることである。

そしてLINEも今後、メッセンジャーアプリの枠と分野を越え、世界に君臨するべく、様々な分野に手を伸ばそうとしている。その第一歩が「BEYOND LINE」であろう。Googleは検索エンジンを軸にしつつ、グローバルなインフラ企業として成長を続けている。LINEはスマートデバイスでのコミュニケーションサービスを軸に、グローバルなビジネス展開をおこない、今以上に人々のインフラサービスに成長しようとしている。

既にWeChatやWhatsAppと比べると、マネタイズでは確固たる地位を持ち、ユーザー数も世界でジワジワと増え続けているLINE。中国市場からワールドワイド市場を狙いに定める中国発のWeChat、アジアでの普及が鍵を握るWhatsApp。Facebookの買収案をひと蹴りし、米国のティーン層を中心に人気のある新興アプリ・SnapChatなど。戦国時代と化すメッセージングアプリ市場から今後、如何にしてLINEが頂点にさかのぼるか、注目したいところである。
このエントリーをはてなブックマークに追加

日々、国内外の最新情報をお届け中!フォローして更新情報を受け取ろう

[PR]ピックアップ・おすすめ情報

国内430万人超が使っている月額500円の見放題・動画配信サービス!9万以上のコンテンツをPC・タブレット・スマートフォンは勿論。Chromecast、Apple TVから楽しめる。
【dビデオ powered by BeeTV】
映画・ドラマ・アニメなどの動画が最新作から名作まで!電子書籍も読め、スマホで550ch以上の音楽放送も!PC・スマートフォン・タブレット・テレビに対応!
U-NEXT~日本最大級のビデオ・オンデマンド~