2014年3月28日金曜日

多様化するネットメディア分野。今後のメディアの行く末と情報の価値

 先日に取り上げた長文ジャーナリズムに関する記事(これからの情報収集はファストニュース?長文ジャーナリズム?)の付け足しとなりますが、近年、ウェブメディアの分野は開拓が続いている。紙面上にある様な制約が比較的少ないウェブメディアは従来、徹底的な取材等をおこない良質な長文記事を配信する事が多く、ユーザーも多かった。

しかし、パソコンでウェブにアクセスし、情報収集する時代が終わりを迎えつつ、スマートフォンやタブレットなど、モバイルデバイス普及の時代と共にメディアとユーザーが行き着いた先は、「ファストニュース」と呼ばれる新たなメディアの分野だ。

モバイルデバイス普及と共に、急拡大したファストニュース

 ファストニュースは、短期間で製作され、ユーザーに消費される。配信側は次々と新たなコンテンツを配信、パソコン以上に画面幅は少ないスマートフォンなどのモバイルデバイスと相性の良いまとめられた記事を作成。ユーザー側も長文コンテンツよりもファストニュースを好むようになった。共に「スキマ時間」という言葉も重要視されるようにもなりました。
そしてもうひとつ、コンテンツ価値が多きく高まったのが「キュレーション」。キュレーションとは元ある情報を、不特定多数から一部を引用し、新たなコンテンツ・情報の価値を生み出す事を言う。このキュレーションをメディア・ビジネスとして成功させたのは「NAVERまとめ」や「Togetter」。両メディアとも今なお多くのユーザーを誇り、情報の一大プラットフォームへと成長している。

SNS全盛期に合った「バイラルメディア」の到来

 2013年後半から話題を呼び、「2014年は動画の年」とも言われはじめたキッカケを作りあげたのは、言うまでも無く「バイラルメディア」という新興分野だ。
バイラルメディアとは、文章(文字)を比較的使わず、動画や画像をメインに情報発信する新たな情報の配信・価値を生み出した。それだけでは無く、従来のウェブメディアで最重要とされていた検索エンジンには頼らず、SNS上での拡散により、ユーザー・アクセスを獲得する新たなトラフィック術までをも確立。

マネタイズでは、米国の大手バイラルメディア「Buzz Feed」はタイアップ記事(記事広告)を全面に押し出し、2013年度では6000万ドルの売上を出している。2014年には1.2億ドルまで伸びると予想されているなど、米国ではこのメディア事業に大きく成功を収め、アメリカ政府にも影響を及ぼす程に成長。
NYタイムズからBuzzFeedに対して、大統領選向けての民主党全国大会や共和党全国大会のライブ動画報道で連携したいとの働きかけがあったのだ。実際に連携することになった。爆発的なバイラルを実現する「BuzzFeed」、NYタイムズと組んで米大統領選報道も

再来が予想される長文ジャーナリズム

 一度は時代の流れとともに、ファストニュース分野にユーザーを奪われた長文ジャーナリズム分野。しかし近年、長文コンテンツの情報価値・ユーザーが高まる可能性が浮上しつつある。先日の記事、これからの情報収集はファストニュース?長文ジャーナリズム?でも紹介した通り、米国の大手バイラルメディア・バズフィードは長文ジャーナリズム分野に大きく注力しており、今後、長文コンテンツ記事でのビジネス展開も予想されている。

またブラジルでは、長文ジャーナリズムのグローバルなプラットフォーム「Indie Journalism」が創設予定。徹底的な取材のもと、情報を丁寧に伝える長文コンテンツを製作・配信し、求める読者を獲得するとのことだ。英語圏外のブラジルで創設される事が、なにより面白い出来事であろう。

ウェブメディアの今後の情報配信とコンテンツ価値

 ここまで、様々なウェブメディアのジャンルを紹介した。ファストニュース、キュレーション、バイラルに長文ジャーナリズム...。ソーシャル全盛期の現在、そして今後、様々なウェブメディアの情報発信がおこなわれ続けていきます。その中、どの情報コンテンツにユーザーは流れていくのだろうか。
現在の国内メディアでファストニュースを指すならば「イロリオ」、「ロケットニュース」など。情報を深く伝える長文ジャーナリズムに近い分野は「The Huffington Post」や「BLOGOS」辺りではないだろうか。そしてそれらの情報をまとめて、新たな価値を配信する「NAVERまとめ」などのキュレーション分野。この関係を見ると、国内外で長文ジャーナリズムの流れが再来を迎えたとしても、ファストニュースやキュレーションメディア分野の情報価値と、それを求めるユーザーは有り続けるだろう。

 ともに、徹底的な取材等を行なわないファストニュース分野とキュレーションメディアは、情報のネタ・コンテンツ製作に関して、長文ジャーナリズムによるメディアから様々な恩恵を受けるはず。また、2013年後半から既存のウェブメディアにも、バイラルメディア普及の流れに伴い、YouTubeなどに動画チャンネルを開設する動きも増え、ひとつのメディア体系から更なる多様化が進むと予想できる。

なお、再来の声が高まる長文ジャーナリズムの新プラットフォーム「Indie Journalism」は、従来、長文記事に有りがちなテキスト中心のスタイルよりも、写真や動画など、異なる表現形式を記事に組み合わせるなど、リッチメディアなコンテンツ作りをおこなっていく考えだという。それと共に、ファストニュース寄りのユーザーを獲得するには、要約的なものが必要視されるはずだ。
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